DAIWA T3 のさらなる糸溝問題

Lwing

2020年11月16日 21:49

DAIWA T3 SP(中華スプール+ドラグクリカー改修) はAPO! さん主催のスプーンバトル塩水戦線用に近代化改修した老齢艦です。

当然元になるT3は設計が古かったり、技術検証的なギミックを盛り込んだおかげで実使用にあたっては細かい不具合が山積しています。
DAIWA T3のレベルワインダーの糸溝



このほかにもマグダイヤルにつながる「ギヤー」の不具合やメインフレームを含む筺体を「ZAION」にしたせいでにぎりこむと歪んだり、バックラッシュした糸がフレームをたたくと糸溝が出来てしまったりと、もう、楽しさ満載です(笑)

とくに、フィネス化してPEラインを使用することでこの傾向が顕著になっていまい、使っている糸の毛羽立ちが目立ってきています。



まあ、自虐的に楽しいと言ってみましたけど、この糸溝のおかげでラインが荒れてしまい元の強度が下がっていることは確かで、不意の大物がかかった日にはラインブレイクにつながること間違いなし。








来るべきスプーンバトルではメインを張ってもらう予定のリールですので、今のうちに対策を考えておきましょう。






さて、T3シリーズにはこの後MXやSV、Air などが続きますが、初期のT3で出た不具合は順次解決されているようです。

特に、バックラッシュした時の糸溝対策にはフレームプレートが付いたものが出来ましたし、SVからはシマノのリールのようにライン整流用のシャフトがレベルワインダーの手前についています。

ってことは、フレームプレートを自作するか整流シャフトを追加すればこの糸溝問題が解決するわけね(ΦωΦ)ムフッ





幸い、某黄色い魚屋さんにT3 Air が展示してあったのを思い出しましたので、早速現物を見せてもらいに行きました☆⌒Y⌒Y⌒ヽ(o`・Å・)ノィッテキマース



何も買わずに写真だけとるKYな客ww

シャフトの位置はここ


穴の位置はここ



おおよそ3mmのシャフトが入っているようです。
ホームセンターでこれに見合う太さのステンレスワイヤーかもしくは長尺のビスを買って加工すればいいのですが、面倒なので手持ちのリールの中からこれに近いパーツを探して手っ取り早く移植しちゃいましょう。



で、今回のドナーはこいつ。


2本あるので下に隠れてる1本は抜いても影響ないでしょう(笑)


径は2.5mmで反対側が2mmになっています。


機関側に段差が付いていて抜け落ちを防止しているようです。


ということは、2mmでシャフト穴を作った後、パーミング側を2.5mmに拡張すれば同じように機関側に細工をすることなく抜け落ちを防げる可能性があります。

幸い手持ちのドリルは2mmと2.5mmがそろってますので、イキオイに任せてやっちまいましょう。




穴の場所はこんなもんかな?


お!?
いい感じじゃね?


反対側まで打ち抜かないようにドリルの長さを調整して掘り進めていきます。


次は拡張工事。


わかりづらいですが、反対側より若干大きくなってます。


穴の位置は内側から見るとこの位置。



仕上げに反対側の穴の深さを微調整。



できあがり



計算通り(?)このサラコネジの頭がシャフトの位置でしっかり押さえてくれてます。




今回も運よく屍にならずすみましたけど、一発勝負の危険な改造ですから良い子はマネしないでね(笑)

PEラインは前後ひっくり返して巻きなおしましたので、効果のほどは次回の釣行で検証していきたいと思います。
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